野口視点

転院

遂に転院日になり、野口は終着病院のスタッフに全てを任せて無事終着病院に着き院長室で、院長から病院の説明を受けた。入院費無料を継続させる為、外部に病院の情報漏洩予防の為携帯の持込、面会禁止。入院患者でデスゲームをして、優勝者には、絶対失敗しない天才医師の健康になる為の手術を受ける権利が与えられる。デスゲームは毎日行われ、朝の開始アナウンスが放送されるとその日のデスゲームが開始する。21時の消灯をもってその日のデスゲームは終了する。開始と終了を守らなければ、スタッフから罰を受ける。野口は終着病院を知ってから疑問に思っていることを院長に質問した。
患者の入院費はどこから捻出しているのか。
院長はニターッと笑いながら身の毛がよだつ話をした。入院費はデスゲームの敗者やデスゲームの開始と終了のルールを守らずに罰を受けた人の臓器を売って捻出しているのだそうだ。社会にもルールを守らない人はいるが、この病院の入院患者
にもルールを守らない人がいるので、入院費を無料にしても、お釣りが出るのだそうだ。確かに院長の歯と指の金色に光っているモノが物語っている。