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2個のグラスに赤ワインを入れると雅は2個のグラスを持って克巳に近づきテーブルにグラスを置くと椅子に座った。
『いただきます』
克巳はグラスを掴み赤ワインを飲むとグラスをテーブルに置いた。
『美佳がお前が浮気をしてるんじゃないかと心配してたぞ』
『俺が浮気?そんなバカな』
『浮気をしてないと』
『当たり前だろ』
『誓えるか』
『何が言いたいんだ…』
克巳は差し出された携帯の画像を見て驚いた。
『お前を尋ねてきた男だよな…この男と何かあるんじゃないのか』
『何で雅が…』
『美佳から画像を貰ったんだ』
『美佳が…』
『美佳には言えないようなことがあるんじゃないのか』
雅は克巳の側に座り肩に触れた。
『美佳に言わないと約束してくれるか』
『あぁ、約束する』
『携帯の画像の男は未来から来た男なんだ』
『……』
『言葉を失うよな、俺だって驚いたよ』
『それで…』
『……』
克巳はうつ向いた。
『まさか身体の関係になった訳じゃないよな』
『……』
『セックスをしたのか』
雅は克巳の身体を掴みながら顔を見つめた。
『したくてセックスをした訳じゃない…』
克巳はうつ向き悲しげな顔をした。
『克巳…』
雅は克巳の顎を掴み自分の方に向かせると唇を重ねた。
『んん…はぁ…』
唇が離れると克巳は火照った顔で雅を見つめた。
『美佳との結婚に不安を感じてるなら俺のものにならないか』
『何を言って…』
『美佳がお前を働かせてくれと来たときから俺はお前に惚れてる』
『嘘だろ』
『嘘じゃない、俺は本気でお前に惚れてる』
『俺…帰ります…』
雅から離れようと立ち上がった克巳は雅に腕を掴まれ社長室に連れていかれた。
『雅…』
『……』
雅は克巳をソファーに押し倒し脱がそうと衣服を掴んだ。
克巳は『雅、やめろ』と言いながら抵抗した。
雅は克巳の両手首を掴み激しく唇を重ねた。
『んん…』
両手首が自由になった克巳は雅の身体を押し離しソファーから立ち上がると雅を睨んだ。
『男同士で…キス…あり得ない』
『仕方ないな』
雅は机に近づき引き出しの中から丸い薬を出すと克巳に近づいた。
『拒むお前が悪いんだからな』
口に薬を含むと雅は唇を重ねながら克巳に薬を飲ませた。
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