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『……』
『……』
煙草の火を消し灰皿に捨てると明夫はソファーから立ち上がり振り返ると克巳と目があった。
『いつ起きたんだ』
『さっき…』
『汗で身体、気持ち悪いだろシャワーを浴びてきたら』
『うん』
ベットからおりると克巳は浴室に行った。
明夫はベットに座り仰向けで倒れると眠りについた。
衣服に着替えて浴室を出た克巳は紙に言葉を書きその紙をテーブルの上に置くと部屋を出ていった。
『うう…ん…』
目を覚ました明夫は身体を起こした。
『克巳のやつまだシャワーを浴びてるのか』
ベットから立ち上がり浴室に行こうとした明夫はテーブルの紙に築いた。
明夫は紙を掴み読み始めた。
『俺は美佳と結婚します、短い間だったけどあなたと過ごしたこと愛し合ったこと、決してわすれません…明夫さんさようなら、克巳より』
明夫はバスローブを脱ぎ衣服に着替えると紙を持って部屋を出ると克巳を追いかけていった。
その頃、克巳は雨に濡れながら道を歩いた。
その後、克巳はタクシーで家に向かった。
30分後、タクシーは家の前で止まった。
克巳はお金を支払いタクシーからおりるとドアに近づき鍵を開けるとドアを開き中に入った。
そして克巳はドアを閉め靴を脱ぐとリビングに行き濡れた身体のままソファーに座った。
それから暫くして克巳はソファーに倒れた。
『…はぁはぁ…はぁ…』
克巳は熱を出し苦しみ出した。
そこへ美佳が現れ克巳に近づいた。
『克巳…』
美佳は克巳のおでこに手をあて驚いた。
『熱い…服を着替えないと』
美佳は寝室に急ぎタンスの中からパジャマと下着を取り出すとリビングに行った。
そして美佳は濡れた克巳の衣服をすべて脱がせタオルで身体を拭くと下着を着せパジャマも着せた。
『大丈夫、克巳』
美佳は克巳の身体を支えながら寝室に運ぶとベットに仰向けで寝かせた。
『はぁはぁ…はぁはぁ…』
『熱を下げないと、薬を買ってくるから待ってて』
克巳のおでこに濡れたタオルを置き身体に掛け布団をかけると美佳は薬を買いに出掛けていった。
『…明夫さん…』
熱で苦しみながら克巳は明夫の名を口にした。
それから暫くして薬を買ってきた美佳はコップに水を入れ寝室に急いだ。
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