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『どうしました?』
『何でもありません』
明夫は克巳の手首を掴んだまま歩き始めた。
1時間後、廃墟ビルについた明夫と克巳は中に入った。
『いつまで手を掴んでるつもりだ』
克巳が口を開くと明夫は手を離した。
克巳は椅子に座った。
『いつまでここにいるんだ』
『俺のことより、雅っていう男に何かされたのか』
『何もされてないけど』
無理に笑ってごまかす克巳に明夫は克巳の身体を掴み立たせると優しく抱き締めた。
『おい…離せよ』
『あの男にむりやり乱暴されたんじゃないのか』
『俺があんたと雅に抱かれている姿の写真を美佳に見られたくなかったら不倫の関係になろうと雅に言われ俺は断れず…』
『もう話さなくていい』
『……』
克巳は明夫の温もりに落ち着き目を閉じた。
暫くして明夫は克巳から離れた。
『家まで送るよ』
『……』
克巳は明夫の唇に唇を重ねその後、顔を見つめた。
『今日は止めようと思ったのにそんなことをされたら…』
『今日は美佳のところに帰りたくないんだ』
『抱いてしまったら帰したくなくなる、いいのか』
『……』
克巳は衣服と下着をすべて脱ぎ全裸になった。
『克巳…奥の部屋にベットがあったから行こう』
『あぁ…』克巳は明夫に抱きかかえられ奥の部屋のベットに行った。
そして克巳と明夫は口づけを交わし身体を重ねた。
『ああ…』
明夫の大事な部分をお尻の穴に突っ込まれ克巳はシーツを掴みながら喘ぎ声をだし乱れた。
『克巳、愛してる』
『俺も…愛してる…』
『克巳』
『明夫…ああ…』
激しく抱き合うと克巳と明夫は力が抜けぐったりとなった。
『……』
克巳は明夫に寄り添い眠りについた。
『お休み、克巳』
明夫も眠りについた。
ー夜11時ー
テーブルの椅子に座って帰りを待っていた美佳は帰ってこない克巳を心配していた。
『何かあったのかしら』
美佳は携帯で雅に電話をかけた。
『もしもし』
『もしもし雅…』
『美佳かどうしたんだ』
『克巳が帰ってこないんだけど、まだ仕事中かしら』
『克巳なら早めに帰らしたと晃が言っていたが、帰ってないのか』
『うん…どこに行ったのかしら、電話をかけても出ないし…仕事中にごめんなさいね』
美佳は電話を切り携帯をテーブルに置いた。
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