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彼女は思索しているようだった。
浩二はうつむいている美月と、目を伏したままの瑞希をじっと見つめる。
ややあって、瑞希は浩二のほうを向いた。
「宮坂さん」
一旦言葉を切り、瑞希は再度浩二と目を合わせた。
「……これから、どうするんですか？」
彼女の問いに、明確な主語はなかった。
胸がざわついた。なにかわからないけれど、とても苦しい。
浩二は気持ちを落ち着けるように、大きく息を吐き出した。
「まだわからない。
けど……このまま美月を放っておけない。
とりあえず実家に連れていって考えるよ」
言った途端、瑞希の瞳がちらついた。
彼女の口が開く。
けれど言葉は出てこず、落胆ともとれる表情でゆるやかに眉を下げた。
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