叶わない我儘

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どうしてこうなってしまったんだろう。 恋愛なんてするつもりじゃなかったし、ただ彼のスペックがほしくて彼と結婚しようと思っていたのに。 数か月前の自分ならきっと、「バカじゃないの」と呆れるはずだ。 瑞希は上を向いて、大きく息を吸った。 そのままゆっくり吐き出すと、指を動かす。 『明日、連絡待ってますね』 それだけを送信すると、瑞希はスマホをテーブルに置き、ベッドに倒れこんだ。 翌日、ミヤサカから連絡があったのは夕方6時頃だった。 『ごめん、たぶん終わるのが9時ごろになるんだけど、それでもいいかな』
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