意識途切れたら神に会えるってベタかな?

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「…何で奴隷なんかにされてたの?」 「向こうの世界には、科学より魔法が発展しててな。地球で、物を作れないからと言っていじめられることはないけど、魔法のある世界で魔力というのは絶対必須なんだ。たとえ、赤ちゃんでも持っているし、ネズミでも微量の魔力を持っている。ただ、そいつだけは特別で、世界に数人しかいない特別な存在なんだ。」 「特別な存在…?それってどういう」 「それは私が説明するよ!そのために呼んだんだしね!」 神様は、僕達の話してる間に泣き止んだみたいだった。良かった良かった。 「泣いてばかりの神様じゃないよ、私は!ちゃんと役目を果たすもん!」 「はいはい、早くして」 「…むぅ、まあいいや。特別な存在っていうのはね、魔盲とか精霊使いみたいないわゆる能力所有者みたいなものだね。今のところ世界に数人しか確認されていないよ。神様の目からしたら、他にも沢山いるんだけど…魔法や精霊の扱いに長けてる者、多種多様にいる。でも、人間界にある魔力測定機には、表面上にある魔力しか計れなくて…ちなみに、海優君は魔力の扱いかな。神様になったばかりの私じゃ、わからないことの方が多いけど…わかることはいくらでも答えるよ。」「…はい、なんとなくわかりました。世界には僕みたいなのが沢山いるってことと、魔力の扱いはできるってことが…」 「でもそれは言わば種だから。努力という水で育てないといけない…けど、まずは魔力を開放しないと…」 「奴隷にされるってことは、1度そういう検査を受けたんですよね?でも、そこで魔力がないってなったから、奴隷にされたんじゃ…」 「だから、それは人間界では、だよ?こっちの神界ではそのくらい、簡単なんだから。というわけで…セラ、お願い!」 「自分でやれよ…」 とかいいつつも、ちゃんと持ってくるセラが優しい。セラの手のひらには、水晶玉のようなものがあった。 「ん!ありがとー!じゃあまずは海優くん!今から魔力を君の体に流し込むから、それと同じようなものを探してみて?」 神様は僕の背中に手を押し当てて、ほのかに暖かいものが手のひらから感じられた。その暖かさが、体中に染み渡るが、これと同じようなものは…あれ? 「あの、神様?暖かいじゃなくて、なんか…熱いものがある気がするんですけど」 「うん?多分それじゃないかなぁ…じゃあ、とりあえずそれを壊すようにしてみて?イメージとしては、デコピンをするイメージでいいよ。」
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