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毎年一回戦負けの勝ち星知らずの彼は、破竹の勢いで次もその次も圧倒的な屁力で勝ち抜きついに決勝戦まで駒を進めてきた。
だけど…私は気づいていなかった
サッチン「ミッチュおめでとう。」
思わず彼に抱きついたときその様子に気がついた。真っ青な顔でお腹を抑えている…
サッチン「もしや…ケツ痙攣!?」
考えてみれば当然の結果である。実力以上のオナラを出し続けていれば肉体が壊れてしまう!
サッチン「ミッチュはよく頑張ったわよ。まったく無茶するんだから!」
ミッチュ「欠場はしないよ!僕の大切な運命がそこにあるんだ!僕はサッチンに勝ってもう一度、告白する!絶対に勝つんだ!」
サッチン「馬鹿いわないで…そんな身体じゃ無理よ。決勝は諦めて病院へいこ。」
ミッチュの気持ちは嬉しいけど私は彼の身体が心配であった。
ミッチュ「決勝戦までにはまだ時間があるし大丈夫だよ。こんな事態に備えてこれを持ってきたんだ。」
ミッチュがバックから取り出したのは下剤だった。
サッチン「んー確かに…でも危険よ!例えオナラがでても勝てる可能性は絶望的…」
ミッチュはにこっと爽やかに微笑み
ミッチュ「大丈夫。絶対に僕が勝つからね。」
私はそれ以上はなにもいえなかった。私だって、私も?私自身の心がわからなくなっていた。私はミッチュに勝ちたいの?それとも…負けたい?
私は私のすべてをヘブンに捧げていた。過去も今も未来もそれはずっと同じおもいのはずなのに…
そして運命の決勝戦が始まった。
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