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それでも、今は彼がこれ以上ことを進める気がないとわかり、私はこっそり安堵した。
とてもじゃないけど、あーんなことやこーんなことを致してしまったら、謝恩会どころではなくなってしまうのだ。
腰が、立たなくなるので。
大誠さんもそれがわかっているから、抑えてくれたんだろう。
その時、タイミングよく、二人のお腹が派手に鳴った。
「……お腹、すきましたね」
「そうだな」
私はベッドから勢いよく起き上がると、さっさと寝室を出た。
ここのキッチンは、半ば私のテリトリーと化しているので、中身も把握している。
「……腹が減っては、戦も出来ねえか」
と、大誠さんがぼやいていたことには、気づいていなかったのだけど。
そして無事(?)、私は夕方の謝恩会に出席できた。
ただし、二次会が終わる頃、大誠さんが迎えに来てくれ、そのまま拉致されたので、後は大変だったのだけど。
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