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もし、大誠さんがあき姉の彼氏だったら、私は略奪愛をしてしまうことになる。
(略奪できるかどうかは別)
それは嫌だ。
だって、あき姉のことはとても好きだし。
「あのさ、早百合」
「何?」
「あいつ、いとこだから」
「へ?」
いとこ!
まさかの肉親ネタ!?
少女漫画とかにありがちなパターンね。
彼氏かと思ったら実はお兄ちゃんでしたーえへ、みたいな。
「早百合さあ、さっきから思ってること、全部口に出してるよ?」
あき姉の思い切り呆れたような顔に、私は慌てて自分の口を手でふさぐ。
「もしかして、まさかの一目ぼれなわけ?」
「え、あ、その」
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