花の色は

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だいたい20回に1回くらいの割合。 え、何がって? 私が羽田家の周りを探索(徘徊)して、鳴門さまこと大誠さんを見かける度合い。 総理官邸の警備員に勝るとも劣らないと自負するくらい、私は羽田家の周りを巡回する。 そのうち、アル〇ックあたりから、勧誘が来るんじゃないかってくらい。 一瞬たりとも、チャンスを逃してたまるか! その意気込みがオーラとなって町内に行き渡ったのか、最近、この町から不審者やトラブルが消えたという噂。 恋のパワーって、すごいのね。 最初のすりこみのせいか、つい鳴門さまと心の中で呼んでしまう彼は、偶然を装って私がギクシャクと通りかかると、気軽に声をかけてくださる。 「やあ、さっちゃん」 ん?私の事だろうか? 確かに名前は早百合だから、さっちゃんと呼べなくもないか。 その爽やかな笑顔で、私に手を振ってくれる。
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