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あーんなことってあれのこと?(ご想像にお任せします)
こーんなことって、これ?(以下同文)
ぼぼぼっと顔に熱が集まり、私は思わず両手で顔を覆った。
それは二十歳の誕生日。
この日は私が大人になった記念日。
それまでひたすら耐えてくれていたらしい大誠さんは、まさにたがが外れたオオカミとなった。
残念ながら、想像していた海の見えるホテル、ではなく、彼の部屋だったんだけど。
そんなシチュエーションなんて、本当にどうでもいいことだった。
長い指で私の頬を撫でて、目を細めながら私を見たその目の色っぽさ。
あれは、思い出すだけで、ご飯3杯はいける。
”早百合”
艶っぽい声を思い出して、一人悶えている私に、冷たい声がかけられる。
「へえ、御開帳、しちゃったんだ」
卑猥な言い方をするな!!
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