その後のおまけ

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私が一人で妄想と戦っていると、清算を終えたらしい大誠さんが近づいてきた。 「お待たせ」 「タバコ、ですか?」 と、何気なく聞くと、彼は首を振る。 「タバコ、止めた」 ヘビースモーカーと言うほどではないけど、彼がタバコを吸うシーンを幾度となく見ていたので、意外だった。 そう言えば、最近、吸っているところを見てなかったな。 コンビニの外に出ると、彼がレジ袋を突き出してきた。 「え?」 「ほら、早く」 慌てて受け取って中を見ると、私の好きなアイスもなか。 「ありがとうございます」 しかし、なぜ今? 学生じゃないし、さすがに歩きながら食べるのもためらう。 その時、袋の下に、四角いものが入っていることに気づいた。
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