瀬をはやみ

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何だか、刑事ドラマとかで犯人が捕まったみたいだな。 『確保!』なんて叫んだりして。 私がのんきにそんな事を考えていると、バタバタと足音がする。 「あー、ナルトの君!」 と私を指して叫んでいるのは、昨日の男子。 確か、なんちゃら海斗君。 ってか、ナルトの君って何だよ? 確かに私が昨日買ったコミックは、ナ〇トだけどさ。 私は、自分が大誠さんに”鳴門さま”と名付けていた事も忘れて、彼の適当さに呆れる。 (それにしても鳴門さまとナルトの君って、ぴったりじゃない? 片やサツマイモで、片や少年コミックだけど) 「やっと見つけた! 3年生だったんだね」 「そうですけど」 「年上だとは思わなかったよ。 若く見えるんだね」 それを言うなら、童顔だね、とか、幼い顔立ちだね、だろーが、不勉強め!
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