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「あき姉、おめでとう!」
私が満面の笑みで祝福すると、あき姉はぐりぐりと私の頭を乱暴に撫でた。
「あー、やっぱりあんたは、私の癒しよ。
ねえ、連れて行ってもいい?」
「どこへ?」
「新居」
冗談じゃない。
何が悲しくて、新婚夫婦と同居しなくてはいけないんだ。
「一家に一人、癒しキャラが必要でしょ?」
「旦那様に癒してもらってよ」
「えー、彼は癒しじゃないわ」
旦那様はそういうキャラじゃないのかな?
「私のベターハーフよ」
きたー、最強ののろけ!
あき姉は、にっこりと、花嫁オーラを醸しだす。
「あき姉、お嫁に行っちゃうんだね」
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