花の色は

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にこりと爽やかに笑いながら、芋を差し出していたのは、今まで見たこともないようなイケメン!! どっかーん。 何かが、頭の中ではじけたような気がした。 誰、これ? 何でこんなかっこいい人が、芋を持ってるの? お父さんで免疫があるので、そんじょそこらのイケメンでは動じないはずの私が、心臓を撃ち抜かれている。 短めの黒髪と、きりっとした切れ長の目。 なのに、どこか甘さを含んでいて、優しそうな口元。 鳴門金時が、薔薇に見えますよ!(錯覚及び妄想) 固まって動かない私に、不思議そうに首を傾げると、鳴門さま(勝手に名前を付けている)は、他の芋も拾って紙袋に入れてくれた。 「ここの家に、持ってきたの?」 その声まで、何て爽やか! 鳴門さま(既に定着)が私をじっと見ているので、不審者に思われるかも、と急に焦ってきた私は、急いで首を縦にふった。 って言うか、何でサツマイモなんか持ってきたの、私!!
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