今はただ

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どきんどきんと脈拍が激しくなっている。 この笑顔に、私は恋をした。 大誠さんは変わっていない。 嬉しくて、私はつい、万歳をしてしまう。 「ばんざーい、ばんざーい!」 満面の笑みで、私が突如万歳三唱を始めたものだから、大誠さんはあっけにとられていた。 「あ、すみません、つい」 「……お前、本当に変な奴だな」 あきれ顔をしながらも、彼は笑みを浮かべていた。 と、そこへ、私の視界を遮るように、華やかなドレスが割りこんでくる。 「すみません、羽田さんのご親戚の方でしたよね? 私、新婦の同僚でぇ、良かったらこの後、ご一緒しませんかぁ?」 あっという間に私を押しのけた集団は、これまたきらびやかな方々だった。 あき姉は、泣く子も黙る国際線のキャビンアテンダント。 昔ほどではないだろうけど、今でも十分華やかな職種だと思う。 同僚という事は、彼女たちもいわゆるCAさんだ。
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