511人が本棚に入れています
本棚に追加
どきんどきんと脈拍が激しくなっている。
この笑顔に、私は恋をした。
大誠さんは変わっていない。
嬉しくて、私はつい、万歳をしてしまう。
「ばんざーい、ばんざーい!」
満面の笑みで、私が突如万歳三唱を始めたものだから、大誠さんはあっけにとられていた。
「あ、すみません、つい」
「……お前、本当に変な奴だな」
あきれ顔をしながらも、彼は笑みを浮かべていた。
と、そこへ、私の視界を遮るように、華やかなドレスが割りこんでくる。
「すみません、羽田さんのご親戚の方でしたよね?
私、新婦の同僚でぇ、良かったらこの後、ご一緒しませんかぁ?」
あっという間に私を押しのけた集団は、これまたきらびやかな方々だった。
あき姉は、泣く子も黙る国際線のキャビンアテンダント。
昔ほどではないだろうけど、今でも十分華やかな職種だと思う。
同僚という事は、彼女たちもいわゆるCAさんだ。
最初のコメントを投稿しよう!