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痛みに耐え兼ねてバランスを崩し、側にあった木にもたれかかる。
その際に、垂れていた木の葉っぱで目を切った。
目の上に大きな傷跡を残した。
たかが垂れていた木の枝の、たかが木の葉で一生に残る傷を残した。
異能力は全てにおいて甘くない。
十々海レッカが考えるほど、異能力と言う物は簡単に出来ていない。
「やれやれだ」
私は校長室の中にあるソファーに全体重を預けた。
ドサリともたれ込んだ。
万丈圭吾が死んだ。
それに伴って私の仕事が増えた。
全くもってややこしい限りだ。1人の人間が死ぬと言うのは、非常に厄介で面倒くさい。
万丈圭吾には悪いが、あの程度のアクシデントでわざわざ死んでもらいたくはなかった。
1人の教員が死ぬだけで、私の仕事がうんと膨れ上がる。
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