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「少し想像と違った。って顔だな」
最後に、一番驚いた事がある。最後の最後で、最も驚いた。意外だった。
錦之宮楓。
にしきのみや、かえで。
彼女についてだ。
最強の念力を宿す、彼女についてだ。
「そうですね。あれだけクラスの中が殺伐としているとは思いませんでした」
クラスで僕の紹介が終わり、次の授業の場所へと移動している最中の事だ。
クラスで僕の事を紹介してくれた人物。つまりクラスの担任。
彼がはははっと声に出して笑った。
「殺伐ね。まぁこの学校の事をよく知らないだろうから、それも仕方ない」
万丈圭吾。
ばんじょう、けいご。
一応僕が副担任で、彼が担任。
僕はこの学校に来たばかりの新任教師で、いろいろとこれから教師についての指導を受ける。
という設定だ。
もちろん本来の目的は違う。
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