十々海レッカ2

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「少し想像と違った。って顔だな」 最後に、一番驚いた事がある。最後の最後で、最も驚いた。意外だった。 錦之宮楓。 にしきのみや、かえで。 彼女についてだ。 最強の念力を宿す、彼女についてだ。 「そうですね。あれだけクラスの中が殺伐としているとは思いませんでした」 クラスで僕の紹介が終わり、次の授業の場所へと移動している最中の事だ。 クラスで僕の事を紹介してくれた人物。つまりクラスの担任。 彼がはははっと声に出して笑った。 「殺伐ね。まぁこの学校の事をよく知らないだろうから、それも仕方ない」 万丈圭吾。 ばんじょう、けいご。 一応僕が副担任で、彼が担任。 僕はこの学校に来たばかりの新任教師で、いろいろとこれから教師についての指導を受ける。 という設定だ。 もちろん本来の目的は違う。
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