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「実は人数が溢れてな。彼女の相手をしてもらいたい」
この学校に来てまだ1日目だ。1日目の、数時間しか経っていない。
その間に驚くべき事がたくさんあった。たった数時間の中に、目を見張る事が盛り込まれていた。
けれど一番驚いた事は、彼女の事についてだった。
この数時間の間に。いや、これから経験していく物事を含めたとしても、この驚きの右に出る物はない。
そのくらい驚いた。恐くすらあった。彼女のその予想外過ぎる言動に、恐怖すら抱いた。
暗殺者の僕がだ。
彼女に僕は、一番驚かされた。
「錦之宮楓です!お相手お願いします。十々海先生!」
異能力を使いこなす。キラキラとした青春時代。イタズラが飛び交う夢の学校。笑顔が絶えないクラス。
そんな物とは真逆の現実。
アニメや漫画とは比べ物にならないくらい、ただただ残酷な現実。
暗い現実。
表情の暗い生徒。殺伐としたクラス。キラキラどころじゃない。むしろみんな自分の力に怯えてすらいる。
そんな世界。そんな空間。
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