十々海レッカ4

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「嫌です」 この学校に来て2日が過ぎた。 午前と午後は教師としての仕事を卒なくこなす。まだ大きな仕事はないため、そちらの方は別段しんどくはなかった。 夜。主に夜中には暗殺の下準備。 錦之宮楓の帰る寮を調べ、部屋を突き止め、監視カメラの配置を確認する。 あとそれに接続されている大元を突き止め、監視カメラの映像がどこに流れているのかを調べた。 ここの監視カメラは寮の管理室に繋がっており、監視は24時間体制。さらに録画までされてあるという2段仕込み。 異能力者を収容する施設なだけあって、その辺の警備はかなり厳重だった。 さらに錦之宮楓の行動パターンを把握。 彼女は学校から出た後、まっすぐ寮に向かう。たいがいの生徒はそうだ。あえて学校に残ったりする生徒はほとんどいない。 いざ暗殺しようとして部屋に侵入したはいいが、本人がいませんでしたではシャレにならない。 チャンスは一度とは限らないが、実行する回数は少ないに越した事はない。 数多く、そして大きく動けばそれだけリスクが伴う。それが暗殺だ。 戦うわけじゃない。戦闘じゃない。暗闇で殺す。隙をついて殺す。 正々堂々とか、スポーツマンシップとか、そんな馬鹿げた言葉、暗殺にはいらない。
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