プロローグ

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少年院に窓はないと思っていたが、存在した。 とはいえ、それは小さかった。 だけど、それで良かった。 大きかったなら、俺はきっと、僅かな可能性に掛けて、逃げ出せることばかり、考えてしまうだろうから。 そう言えば… クライムのアジトの俺の部屋には、窓はなかったな。 いま思えば… それも計算だったのだろう。
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