第1話 逃走

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とはいえイヤホンから聞こえる音に神経を張り巡らせつつ、雑誌を物色するフリをしていた。 五分ほど経ってから、お目当ての雑誌が無かったような素振りを見せ、コンビニを出た。 先ほど彼らが通って行った歩道を歩いて行く。 俺はあの時、ボソッと小声で呟いた。 「楽勝だな」 俺はニット帽をいちだんと深く被りながら、コンビニを出た。 その足取りは軽く、俺はその足で、ゲームセンターに行った。 それがすべての始まりだとは知らずに…
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