第一章

8/17
前へ
/99ページ
次へ
純粋に綺麗だと思った。男の人にしては、長いまつ毛や制服のボタンを何個も開けて白い肌が見えたりして 金髪っていうのが当時小学生だった俺にとっては、カッコイイの象徴だったんだよな。 って!俺....小学校の時に何見てんだよっ!! まぁ、でも綺麗だって思ったのは本当で 「はぁ....疲れた」 そのお兄さんは一人、そう呟くと下を見てって! 「危ないっ!」 その人が飛び降りると思い。俺は、とっさにそのお兄さんの腕を引っぱっていた。 そのまま後ろに転んだ。はずなのに、何故か痛くはなかった。 「あれ?痛くない?」 「大丈夫か?坊主」 声のした方を見るとさっきの、高校生のお兄さんの端正な顔があった。 しかもそのお兄さんに抱きしめられる状態だったものだから、俺の顔は自分でも分かるほどに赤くなった。 「すっ!すいませんっ!じゃなくてっ!この場合は!えっと!その!!」 「ぷっ....なに、お前。可愛いな。」 その一言に俺は過剰に反応して、俯いて恥ずかしくなったのを今でも覚えている。 そして、俺はお兄さんに床どんならぬ。地面どん?をしていたから、慌てて立ち上がった。 「君は、入院?どっか、悪いの?」 「....心臓」 「えっ?今....なんて」
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

207人が本棚に入れています
本棚に追加