第一章

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俺の通っていたアメリカの学校は、体が生まれつき弱い俺みたいな人や、所謂体の不自由な人が通う高校だ。 そのため、アメリカ内外からも多数の生徒が通っていた。 病院が隣接しているため、何かあっても直ぐに対処出来るようになっている。 アメリカでの療養生活を終えて日本に戻れることになった。 本当は高校二年生の年齢なのだが、学校に行けず。 学年が一つ下がってしまっため、一年生で入学することになった。 日本に戻って来ることが決まって、即刻栄第一病院に連絡を取った。 そして、拓誠の親父さんに聞いて、拓誠の通っている高校を教えてもらった。 彩華高校に編入する前日。 俺が、また栄第一病院に通うことになった。 それにあたり、主治医が新しくなった。今年、医者になったばかりの先生らしいのだが、拓誠の親父さんによると腕が立つ名医らしい。 俺は、これから暫くの間お世話になるので顔合わせついでに、ご挨拶に行った。 俺は、親父さんが居る院長室のドアをノックして入った。 「慧音くぅん!久しぶりだねぇー!!」 「はい。お久しぶりです。」 「慧音くん、硬いよー」 この人懐っこい拓誠と瓜二つの笑顔を浮かべてるのは、拓誠の親父さんで栄第一病院の院長の誠記さんだ。
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