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あれは、俺がまだ小学校低学年の時のこと。
この時はまだ、生まれつき風邪を引きやすいということ。
そして、免疫力が通常の人よりも低いということしか分かっていなかった。
「ごほっ....ごほっ....」
「慧音、大丈夫?」
「拓誠。うん。大丈夫だよ」
なんとなく自分の体に異変が起き始めているのは、わかっていた。
だけど、拓誠や両親。本気で心配してくれる人達の前で、弱音を吐きたくなかった。
もし、あの時に俺がしっかりと自分の体調が悪いことを言っていれば、あんな事態にはならなかったのだろうか?
否、きっと何一つ変わっていなかったであろう。
だって、俺の心臓はとうの昔に壊れていたのだから。
それからというもの....俺は、ちょくちょく倒れる日々が続いた。
最初は立ちくらみや頭痛などだった。
しかし、レントゲン検査をしても異常は見当たらなかった。
12月というのもあり、インフルエンザだろうと診断された。
暫くすると咳も収まり、熱もなく。すこぶる調子が良くなった。
他には、睡眠中に胸が圧迫され、少し苦しくなり目が覚めたり。
寒い日や運動をしている時など,胸が圧迫されるような,押されるようになったりしたし。
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