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アニメートは、光の世界に身を置きながら魂の世界を感じ取り、それを感覚的に操作し、意志の力で二つの世界の波長を合わせる術である。
クークラは、魂の世界を感じ取ることは出来る。
操作するという意味もだんだんわかってきた。
しかし、異なる世界の波長を合わせるという事が、感覚的にまだ掴めていなかった。
大気に満ちる魂に集中すると同時に、光の世界にある人形にも意識を凝らす。
ふと、かつてこの人形に自分が乗り移っていた時の事が頭に浮かんだ。
どんな感覚で人形の内部に入り、染み渡っていけばいいのか、クークラは無意識的に理解できる。
ボクならば、この身体に乗り移るときには……。
改めて、そのやり方を意識しながら。
それを教え伝えるように。
クークラは大気に満ちる魂を意識し、導いていった。
自分が乗り移るときの感覚をしっかりと自覚しながら、その真似をさせるように、大気に満ちる魂を人形の隅々にまで渡し通す。
クークラはその作業に没頭した。
集中する。
自分という境界と、物質と、たましいの世かいとのへだたりがわからなくなっていく。
まるで、せかいには、じぶんと、にんぎょうと、おおきなたましいしかないような。
それも。
やがて。
ひとつに。
なって。
……
…………
ふと我に返ると、目の前で人形が動いていた。
光の世界の中で。
人形は子猫を思わせるような、自由で気まぐれな動きをしていた。
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