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「一生、お前のストーカーになってやるからな!!覚悟しろよ!!」
朝の通勤ラッシュで混雑する、京都駅改札前で山本修一が叫んだ。
彼の睨む先にいた中島大輝は、まるで話を聞いていなかった様子でスマホをいじりながら改札を抜けた。
「言っとくけど、別に親友だったからって容赦しないぞ!?お前のトイレしている時や、風呂に入ってあられもない格好をしてる時にだって‥‥‥それに彼女とイチャイチャしている時でも、俺は張り付くからな!!」
中島は乗ろうとする電車の時間がすぐなのか、歩くスピードを速めた。それに修一も合わせる。
「ほんとのほんとだぞ!俺が、冗談が嫌いなことを知ってるだろ‥‥‥?だけどな、どうしても嫌だっていうんなら‥‥‥俺も考えてやってもいいんだ、その条件はなーー」」
中島は急に止まり、修一の方をじっと見つめ出した。そしてニコッと笑い、手を挙げて「おはよう」と挨拶するのだった。
「そ、そう‥‥‥それさ!話しかけて欲しかったんだよ!俺は!簡単にできるじゃないか!なんだ、俺の声は聞こえていたんだな。全く‥‥‥これだからお前ってやつはーー」
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