拠点

6/7
前へ
/26ページ
次へ
どれぐらい降りただろうか。とうとう底が見えた。なにやらだだっ広い広間のようだ。 全てが石でできている。 広間の奥にまがまがしい扉があった。 扉には、「黄泉」と書いてある。   「コウ…セン?あ、キセンか!」   「バカッ!お前はどうしてそうバカなんだ。」   「じゃあなんて読むんだよ。」     「これはヨミと読むだ。ヨミとお読み!」   ……   …………   …………… 「ごめん。ヨミだよ。」     「つまり死んだ人が行く場所。よく都市伝説とかに出てくる場所さ。」     「それがなんでここに!?」   「ただそういう名前を付けただけだろ。」     俺はその扉に少し触れた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加