種族確定

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大通りをひたすら逃げる。背後からはプレイヤーが大挙して追いかけてくる。 「モンスターをトレインするMPKは聞いた事あるけど、PCをトレインするなんて聞いた事ないわぁ!」 現実から目を背けなくちゃやってられません! 走っていると大きな建物が目に入ってきた。 その前には髪が水色だけどいつも見る顔の少女が。あれはスノウに違いないわ。 助けて貰おうとスノウの方に走る。 「ちょっ、何の騒ぎ?あっ、あれは!可愛いいっ!」 スノウまで目を血走らせてる!怖いっ! 「怖くないわよ~、こっちにいらっしゃい?」 逃げようにも、スノウに素早く退路を塞がれる。 前門のスノウ、後門のPCトレイン。 壁際に追い詰められ、スノウを含めたPC達に囲まれた。 「いや………」 涙が出て、自然に握った両手を口元に当てる。迫り来るPCを見上げ拒否したくて首を振る。 「「「「「ブハッ!」」」」」 私を囲っていた人達から赤い噴水が一斉に吹き上がった。 目の前が真っ赤に染まり、私は意識を手放した。
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