灯台もと暗し

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採取をしながら歩き、はじまりの山に到着。ふもとの洞窟が目に入りました。 「そう言えば、あそこの幽霊さんどうしたんでしょう。」 スノーからは謎を解いたとの話を聞いたことがありません。まあ、態々はじまりの町に戻って探る物好きもいないでしょう。 「多分、まだいるわよね。」 雰囲気的に地縛霊っぽかったし。久しぶりに天使さんの幽霊に会ってみましょう。 変わらず妙な感じの通路を進み、一番奥の部屋へ。 水晶に魔力を流すと、前と同じ幽霊さんが現れた………んだけど。 前回は悲しそうな顔をしていた天使さんは、満面の笑みを浮かべている。 「お待ちしていました、我らが主よ。」 「主って、私だよね?」 この場には、私と天使さんしかいません。なので、自動的に私が主となるはずです。 「はい。この地に落ちたあの日から、永い間待っていたのです。」 あれ、いつの間にかイベントのフラグ立ててた?覚えが無いんですけど。 空中を滑るように来た天使さんにお姫様抱っこされました。逃がしてもらえないみたいです。 抱っこしやすい、小さい体が仇になりました。
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