1909人が本棚に入れています
本棚に追加
/493ページ
採取をしながら歩き、はじまりの山に到着。ふもとの洞窟が目に入りました。
「そう言えば、あそこの幽霊さんどうしたんでしょう。」
スノーからは謎を解いたとの話を聞いたことがありません。まあ、態々はじまりの町に戻って探る物好きもいないでしょう。
「多分、まだいるわよね。」
雰囲気的に地縛霊っぽかったし。久しぶりに天使さんの幽霊に会ってみましょう。
変わらず妙な感じの通路を進み、一番奥の部屋へ。
水晶に魔力を流すと、前と同じ幽霊さんが現れた………んだけど。
前回は悲しそうな顔をしていた天使さんは、満面の笑みを浮かべている。
「お待ちしていました、我らが主よ。」
「主って、私だよね?」
この場には、私と天使さんしかいません。なので、自動的に私が主となるはずです。
「はい。この地に落ちたあの日から、永い間待っていたのです。」
あれ、いつの間にかイベントのフラグ立ててた?覚えが無いんですけど。
空中を滑るように来た天使さんにお姫様抱っこされました。逃がしてもらえないみたいです。
抱っこしやすい、小さい体が仇になりました。
最初のコメントを投稿しよう!