第1章

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 世界を混乱に陥れた反乱魔族軍との大戦が終結してから7年の歳月が過ぎた。一時は乱れていたゼノン王国の治安も現女王の手腕により安定し、平和な世界が訪れようとしている。  そんな中、件の大戦により父を失った少年、レーヴェ=アグレノアは初等教育を受けるために腹違いの妹、シャネル=アンドレスと共に学校へと通うこととなる。生まれつき魔力--魔法を使う力の乏しいが真面目なレーヴェとそれとは正反対の、とてつもない魔力を秘めているが気分屋のシャネル。そんな二人が巻き起こす、冒険の物語。    第一話では二人の入学する直前から物語がスタートする。その後、身分を理由になかなかクラスに馴染めない二人に、この二人のことをなんら知らない貴族達の魔の手が伸びる。当然の如く、その魔の手を跳ね除けた二人を待っていたのは校外学習。親睦会を兼ねたその授業においてレーヴェは運が悪いことに、高位の魔獣と遭遇してしまう。なんとか自分と行動を共にしていた仲間を逃がそうと必死になっているレーヴェの元にシャネルが駆け付け、あっという間にケリをつけてしまう。
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