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「あ?! 篠原さん」
私は交差点の通行人に混じった憧れを抱いていた女性を見つける。
「篠原さんか。どうかな?」
隣りの小川さんは訝しんだ。篠原さんが、にこやかに近づいてくると、小川さんが走った。
篠原さんのスカート(会社の規定の服装は女性は自由なので、私服な人が多い)をいきなりめくった。
篠原さんの下着を見ると、小川さんは満足そうに屈んだ状態から立ち上がった。
「合格。毛糸のブリーフだ」
小川さんは叫んだ。
篠原さんは微笑み、
「ええ」
二人の関係はその後、誰もが羨む親密な仲になってしまった。
私は敗北感を覚える。
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