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大学2年生の一葉はタバコ一本吸ったことない、ごくごく真面目な普通の女の子。
オクテで友だち同士の猥談(わいだん)にもついていけないぐらいなのに、「一人暮らしがしたいから」と本当の理由を隠してソープランドの面接に挑む。
今までのバイトとはまったく違う法外な報酬に驚き、面接や研修を通してソープで働く人たちのプロ意識に刺激を受ける一葉。
「知依(ちい)」という新たな源氏名もつき、いよいよソープ嬢デビューの日を迎えることとなる。
「知依」の初めてのお客さんは父親と同じぐらいの年頃の男性だった。事を終えた後、客は言う。
「びっくりしたよ、処女の子に当たったのは初めてだったから」……。
「知依」は幼い頃からずっと思いを寄せる人がいたこと、しかし彼が結婚すると知り、思いを絶つために処女を捨てる決意をしたこと、そのために風俗で処女を捨てようと決意して働きだしたことを語る。
処女でなくなった知依の体は軽くなり、改めて普通の日常の中では縁がなかった風俗の世界に身を置く決意をする。
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