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「…っ、ナオ…やめっ…あ!」
「隆さん…可愛い…」
でもさすがに、こうなる事は予想できなかった。
こうなってしまったきっかけは
直樹一人で初めて担当させた依頼がうまくいったお祝いで、直樹を呑みに連れて行った日の事だった。
直樹は呑みすぎた俺を介抱する為に俺の自宅へと上がり込んだ。
「三ツ谷さん、お家着きましたよー」
「ぁあー…あー、気持ちわりぃ…」
「ちょっと、まだここ玄関なんで我慢して下さいよ。とりあえずベッド横になりましょ?」
「おう…つか、お前案外ザルなんだな…俺より呑んでたくせに素面かよ、うぜ…」
「あー…ぇえ、まあ。ほら三ツ谷さん、お水どーぞ」
ベッドに横になりながら水を含むと、定まらない視界のせいか手がうまく動かせず水をこぼし、そのまま服を水で濡らす羽目に。
「あーもう、大丈夫ですか?今タオル持ってきますね。どこにしまってあります?」
「いいよこのままで…めんどくせぇ」
「ダメです、風邪ひいちゃいますよ?タオルどこですか?」
「お前のシャツで拭いてくれたらいいんじゃね?」
何気ない一言。酔った勢いの冗談。
いや、酔ってなかったとしてもこれぐらいの冗談は言う。
だけど
「……いいですよ」
「え?」
そのまま直樹は俺のシャツを脱がせ、自分のシャツを脱ぐ。
その動作が異様に艶めかしくて、思わず目を反らしてしまった。
「お、お前…冗談真に受けんなよな」
濡れた肌を自分のシャツで拭く動作でさえもいやらしく思い、この空気を壊そうと直樹を茶化す。
「もしかして三ツ谷さん…感じてます?」
「……は!?何言って…」
「だって、ここ。いやらしく固くなってますよ」
「ひゃ…っ」
そう言いながら、直樹は肌を拭っていた手を俺の乳首へと持っていき指ではじく。
そこから直樹は、可愛い飼い犬から狂犬へと変貌した。
「んっ…も…やめっ…ぁあっ…!」
「さっきからすごい、感じすぎじゃないですか?もしかして、後ろ弄られるの初めてじゃないとか?」
「ふぁ…ばか、初めてに…決まってっ…んっ、ぁあ…」
「ですよねー、むしろ初めてじゃなきゃ困るっつの…」
「…え…?何…?」
「いえ、何でもないです。それじゃあ、自分で弄ってたのかなぁ?やらし…」
「ぁあっ!!んな、わけぇっ…なっ…!ん」
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