第1話―変化―

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「…っ、ナオ…やめっ…あ!」 「隆さん…可愛い…」 でもさすがに、こうなる事は予想できなかった。 こうなってしまったきっかけは 直樹一人で初めて担当させた依頼がうまくいったお祝いで、直樹を呑みに連れて行った日の事だった。 直樹は呑みすぎた俺を介抱する為に俺の自宅へと上がり込んだ。 「三ツ谷さん、お家着きましたよー」 「ぁあー…あー、気持ちわりぃ…」 「ちょっと、まだここ玄関なんで我慢して下さいよ。とりあえずベッド横になりましょ?」 「おう…つか、お前案外ザルなんだな…俺より呑んでたくせに素面かよ、うぜ…」 「あー…ぇえ、まあ。ほら三ツ谷さん、お水どーぞ」 ベッドに横になりながら水を含むと、定まらない視界のせいか手がうまく動かせず水をこぼし、そのまま服を水で濡らす羽目に。 「あーもう、大丈夫ですか?今タオル持ってきますね。どこにしまってあります?」 「いいよこのままで…めんどくせぇ」 「ダメです、風邪ひいちゃいますよ?タオルどこですか?」 「お前のシャツで拭いてくれたらいいんじゃね?」 何気ない一言。酔った勢いの冗談。 いや、酔ってなかったとしてもこれぐらいの冗談は言う。 だけど 「……いいですよ」 「え?」 そのまま直樹は俺のシャツを脱がせ、自分のシャツを脱ぐ。 その動作が異様に艶めかしくて、思わず目を反らしてしまった。 「お、お前…冗談真に受けんなよな」 濡れた肌を自分のシャツで拭く動作でさえもいやらしく思い、この空気を壊そうと直樹を茶化す。 「もしかして三ツ谷さん…感じてます?」 「……は!?何言って…」 「だって、ここ。いやらしく固くなってますよ」 「ひゃ…っ」 そう言いながら、直樹は肌を拭っていた手を俺の乳首へと持っていき指ではじく。 そこから直樹は、可愛い飼い犬から狂犬へと変貌した。 「んっ…も…やめっ…ぁあっ…!」 「さっきからすごい、感じすぎじゃないですか?もしかして、後ろ弄られるの初めてじゃないとか?」 「ふぁ…ばか、初めてに…決まってっ…んっ、ぁあ…」 「ですよねー、むしろ初めてじゃなきゃ困るっつの…」 「…え…?何…?」 「いえ、何でもないです。それじゃあ、自分で弄ってたのかなぁ?やらし…」 「ぁあっ!!んな、わけぇっ…なっ…!ん」
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