第1話―変化―

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「そろそろ挿れていいですか…?俺もっ、限界…」 「えっ…ちょ、待っ」 「隆さん…」 初めて名前で呼ばれて、体が更に熱くなった この状況で、それは反則だろ… 「挿れますよ…」 「待っ…待て、直樹…無理だっ…」 「俺だって無理です…」 直樹のソレが、充てがわれたのがわかった瞬間に 背筋が凍ったのがわかった。 「やっ…やだっ…嫌だ!…ナオ!」 気が付いたら、俺は泣きながら直樹の肩を押していた。 その時一瞬見せた直樹の悲しげな表情は、今でも胸を締め付けてくる。 「ごめ…俺…」 「…いえ。俺の方こそ、怖い思いさせてすみませんでした」 「ナオ…」 「……じゃあ、これからもナオって呼んでくれたら許します」 「え?あ…」 焦りからか何なのか、いつの間にか呼び名がナオと変わっていた。 「三ツ谷さんの中で俺の存在が特別になれれば、それでいいんで」 こいつの中で呼び名の変化は、少なからず嬉しかったようだ。 結局その日は何もせず、ただ抱き合って眠った。 悪い事したかな…とへこみ気味だった俺をよそに、この日から直樹は構わず俺に手を出してくるようになり 直樹とこの微妙な関係が続く事となった。 ぇえ、もちろん……バックバージンはまだ無事です。
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