第1章

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ふと顔を上げ、西側を見る。 どうやら、いつの間にか夕方らしい。西日が眩しく、目を自然と細めてしまう。 窓から見える森と、夕日のコントラストが些か目に鮮やかだ。 嫌な事があった日には、王都中心街からは少し離れて、森に囲まれたこの場所でダラダラと時間を潰すのが俺の中での習慣だ。 ――そう、今日俺に災厄が降りかかった。 それも、とびきり面倒くさい奴が。
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