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でも顔を見られ、会ってしまったからわかるだろうな。
それでも翠が会ってくれたらの話だけどな。
俺は気付かれたくなくて足早に車に向かった。
はぁー。
苦しい。
久しぶりに走って動悸がする。
秋は辛くなり少し立ち止まったその時、急に誰かに腕を捕まれた。
「待って下さい。」
その声で、動悸以外にドキドキと心臓がうるさくなる。
その声はもしかして
翠?
さっき聞いた聞き覚えのある声がして振り向くとそこにはやはり翠が立っていた。
「いきなり腕を掴んでごめんなさい。
秋さんですよね?」
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