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ちりん。
しばらくすると音は消え、目の前に銀髪の若い男が現れた。
「きゃぁぁ。」
いきなり現れた男に、翠は黄色い叫び声を出すと木霊のように響き渡った。
びっくりした。
誰?
驚きの余り翠の心臓は止まりそうになったのだが、男の綺麗な容姿を見るとそれも忘れて何度も凝視してしまうのだった。
「我は野衣(ノイ)と申す。
主は波川翠(なみかわみどり)か?」
我?
翠は我と話す野衣の言葉使いにも、若干驚いたが言い返すこともせずにただ頷いた。
「そうか。
では、永遠の命即ち不老不死になってみたいと思うか?」
不老不死?
そりゃ、なれるなら不老不死になってみたい気もするけど。
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