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「それで、ネクロマンサーの中には居なかったと…でワザワザそれを俺に報告してくれたっと、そう言う訳かぁ?」 エヒルは報告書を読みながら部下達の目を見ずに話しをする 「御意に騎士団長殿」 そこには3名の赤いローブの者達が片足を地に付き片腕を胸に当て、かしこまっている 「そか、宛てが外れたな~」 両腕を頭の後ろに置き目をつむる エヒルの前には立派なテーブルが置いてありそこに足を上げる 「あの事件で確認された黒いゴーレム、あれは街の住人でネクロマンサーかと思ったんだけどな~」 「ワザワザ街の秩序を乱す様な行動を取り、外部からの仕業と錯覚させ、自らが利を得ると言う考えでしたな」 赤いローブの者達の一人が喋る 「そう、それよそれ」 ため息を付きエヒルは続ける 「しかしなぁ~、違ってたみたいだな」 にっこりとエヒルは微笑む 「ただのお人好しか正義感の強いやからなんだろうさ、ヘドが出るほどのにな、魂の所有者はよ」 失笑し始めるエヒルに他の団長二人も顔を見合せ笑い始める、しきりに笑った後、エヒルこう言う 「はぁ~、可笑しい?」 疑問系で聞くエヒル対し二人の部下が戸惑う 「だったら笑え、笑いながら失せろ」 エヒルは目を開き、人差し指と中指を部下の二人に投げるように動かす、すると二人の脳天にナイフが直撃し倒れ血が流れる 「騎士団長殿…また新しい部長を選ばなければなりませんな」 一人の赤いローブ男は懐中時計を見ながら言う 「ごめーん、手が滑ったわ」 「御意に」 「そう言えばあのべリアーナには一人娘が居たんじゃなかったけか?」 「リリーナ・ネロの事ですか?」 「そそっ、そいつだよ、何ーナだか知らんけどな」 指をパチんと鳴らしエヒル続ける 「今後の邪魔にならねぇか?」 赤いローブの男は鼻で笑い 「年端もいかぬ、まして世の中の右も左も分からぬ小娘が障害になるとは思われませんが…」 「う~ん、アサシンなのに、お前ほんと殺すの嫌うよな」 「いえ、ただ単に無駄な事はしたくないのですよ、時間の無駄です」 エヒルは笑う 「ま、いいや、そう言う所がお前の良い所だからな、だが監視だけは怠るなよ~、邪魔になったら殺せ、以上解散」 「御意に」 そう言うと赤いローブの男は懐中時計をしまい部屋を後にする 「振り出しだなぁ~、まっ、いいか、時間はまだまだ有る訳だしな」 と、高笑いをした
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