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即答だった
「いいですよ」
ドウジンは笑みを浮かべ
「おぉ、そうですかやはり見込み違いではなかった」
そして紙袋をロストに渡す、中を確認すると大砲は驚く(うげ、こんなに寄越すか)、おおよそ1000万ライタニアの札束が中に入っていた
「これは前金です、この仕事が終わればあと1000万お渡しします」
金の額が物語る、それほど商人ギルドは本気と言うことだ
掟を破った者がどうなるかは知らないが恐らくは…
「それでは、その者の詳細を」
四つ折りにされた小さい紙をロストに渡す、そして内容を見て魔法で紙を燃やした
「それでは…」
そう言いロストはその場を離れた
「前金だけもらって、そのままトンズラって手もあるんだが、律儀だねぇお前のその性格、まぁ嫌いじゃねーんだけどなw」
大砲は少し笑う、笑って溜息をつく(面倒くさそうな事になるなぁ~)
潜入はとても簡単だった、腕の立つ傭兵を何人も集めているらしく
それは今後大きな仕事をする為の人員増加と思われる
(まぁ、いずれにせよ大きな取引があるって事よな)
~マクトリア港~
港の一角、ベリアーナプライベートハーバー
商人べリアーナが保有している港、色々と調べるとロトン帝国とライタニアが戦争を始めた頃から、マクトリアを商業の街へと発展させて来た功労者であることがわかった
武器・防具・魔法兵器・薬品などを主に扱っている戦争屋に近い
「いやー、この人出がない状況で助かりますよ先生」
このロストに先生と喋りかける男が、依頼れていた人物ベリアーナ・ネロ 本人だ
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数分前
「おら、とっとと歩け!!」
大きな男が鎖で繋がれている奴隷をムチで叩く
更にそれを振り上げた途端、後ろからムチの先端をつかむ男
「おいおい、止めとけよw」
「あぁ?なんだてめぇは」
大きな男が後ろを振り向く
「大事な大事な商品なんだろぉ、だったらもうちっと丁寧に扱ったらどうだ?」
そこにはロストがいた。
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