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「ってかよぉ、んなもん見せんじゃねぇーよ」 ロストは掴んだムチを思い切り引く、すると大男は宙を舞い地面に叩きつけられ気絶した 回りにいた奴隷を誘導していた男たちが、ロストを囲い始める、にじり寄り距離を詰める 「いいぜぇ、来いよ、雑魚ばかりじゃつまらんだろ?」 その時だった、後方から大喝が轟く 「お止めなさい」 その声と共に男達が後ろに下がる 「さぁ、仕事を続けなさい」 数十人の黒い服を着た男達と共に,べリアーナは手を後ろに組んでこちらに近寄る、ロストは振り返りそちら側を見る、小声で大砲が語る 「おぉ、あいつだなべリアーナ・ネロは、うむ、見れば見るほど成金上がりの格好だなw」 「じゃらじゃらとネックレスや指輪をつけて…肩こらんのかね?磁気なの?磁気ネックレスなの?」 「これはこれは、魔術師様とお見受けいたします」 ベリアーナは軽くお辞儀をする 「まさか先程の急募で、このような大物と出会うとは…」 少し口角を上げロストは話す 「あぁ~基本、魔術師は王宮付きじゃねぇとフリーだからな、金よ金、世の中は」 「全くですな、それ以外は信用出来ません」 妙な笑いがこだまする… 回想終了 ________________________________________ 奴隷達が詰められているコンテナが、クレーンの様な物によって船内に運ばれる 「で、俺は何をすればいいんだ?」 ロストはべアリーナに問いながらも案内され、港の一角にある事務所のような所に入って行く 「えぇ、数日前にとある情報が入りまして…どうぞこちらへ」 そして客人用のソファーへ座る 「実は、私の命を狙っている輩がいるそうなのです」 (おいおいおいおい、バレてんじゃねぇーかよ!!ジジイ!!)そのまま話を聞き続ける 「相手はライタニア特殊魔導騎士団」 「ん?なんでこの街の功労者であるアンタを、ライタニアが潰しにかかってくる?」 的が外れ、安心と共に疑問が出てくる 「この仕事で得た金をライタニアに流してるんだろ?」 「まぁ、そうですね、他にも色々と元老院さま方には献上していたのですが」 「要するに…用済みってやつか」 「まぁ、そう言うことです」 話としてはこうだ 戦争終結後、ライタニアは国の周囲を固めたく、隣国の『ストレガ』と同盟を結びたい、うわべだけでもこの国の汚点である人身売買を、早急に無す為に大本であり功労者であるべアリーナ・ネロを潰したいという訳だ
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