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「ストレガは潔癖な国です、奴隷売買自体を嫌っていますからね、しかし我らの国では特に良い商売になります」 確かにそうだ、人間の他に亜人や大人しいモンスターは格安の労働力として、また愛玩用として売買されているのが現状だ、どの国へ行っても時代が変わっても無くなることのない貧困と格差・戦争と略奪、そこから生まれるのがこれだ (それに首を突っ込むのがおめぇっつう訳だな?な!) 「それに確かストレガは王を持たんで女王が支配している国だっけか?」 騎士兵団は全て女性で編成されている国だったはずだ 「えぇ、そうですね、別名雪の女王の国、厳格な采配をする女王と聞きます」 「へぇ~」 金が全て()とかいう奴からある程度情報を聞く為に話し込む、気がつけば夕日も沈み夜になる、なぜここまで親しくなれたかは言うまでもない、魔術師とは人の心にも付け入る事が出来るということだ その後もだらだらと話をしてロストもとい、大砲は時を過ごす 「プライベートハーバーに到着これより殲滅作戦を開始します」 暗闇の海、一隻の中型の船が浮かんでいた甲板には数人の人影、ビニールシートの様な物を外す、するとそこにはゴーレムがあった しかしこのゴーレムはロストが使う物とはサイズが違うロストの場合は3㍍前後だが、これは6~7㍍と言ったところだろうか 人影がゴーレムへ入る、胸部部分がコクピットになっているようだ 「魔力認識、ゴーレム起動します」 「魔力安定・ファミリアシステム起動」 コクピット内のクリスタルから声が聞こえる 「時間合わせ3・2・1・開、これより30分で片を付ける」 それに対して魔導騎士達が答える 「了!!」 「このライタニア特殊魔導騎士団が陛下のおみ足で益を貪る害獣を駆除し戦果を上げるのだ」 「了!!」 「進軍開始ぃ~」 そういうとゴーレムは浮遊し高速でベリアーナプライベートハーバーへと飛んで行く 「べリアーナ様!!」 そう言うと男が 事務所へ入ってくる 「何ですか、騒々しい」 急いでいるようで息を切らして話す 「沖の方から、10ほどのゴーレムが接近しています、先ほど出港した奴隷船も沈められました」
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