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ロザリィは身支度を済ませムェルテと共に宿を後にし、ウィルもその後すぐにプライベートハーバーへと足を運ぶ
夜、表通りはまだ賑やかだ、港に進むに連れ人混みが少なくなる
プライベートハーバーいや元べリアーナプライベートハーバーに到着
今は王国管理の港になっている
「いや~久方ぶりだな、ん?最近だったか」
サイドバックから残存魔力回収カプセルを取り出し起動する
「固有、数人の人間の魔力を確認…俺のと…この前殺られたフランシェとノイク、アッシュ、ロイド、グイノス、ストラ、ハイロン、エイジ…仇は取ってやるからな」
ウィルの顔が急に険しくなる、カプセルを持っていない開いてる手が拳を握る
カプセルから音がなる、この魔道具は半径10メートル内にある残存魔力をデータ化する
「お、終わったな…さて帰るか」
そう言った時だった後ろから気配がする、ウィルは振り返る
「こんな時間、こんな所で一般市民が何をしている?」
「あら、そのカプセル…」
赤いローブの二人組、ムェルテの姿を思い出す
「どうした一般市民、目が血走っているぞ?」
表情が隠せていなかった、怒りに満ちた顔をしていたのだろう、ウィルは黙っている
「残存魔力のデータ回収してどうするつもりかしら?一般市民様?」
ウィルは少し心を落ち着かせる
「なあに、新聞記者でしてね同業者かと思いってびっくりしました、ここには良いネタが転がってると思って調査中なんですよ~」
興味無さそうにローブを着た女がつぶやく
「そう…」
続いてウィルが質問する
「ところであなた方は?」
「質問しているのは我々だ、一般市民」
少しウィルはイラッとした
「そう言えば、新聞記者さん?」
「何でしょうか?赤いローブのお嬢さん?」
にったりと笑みを浮かべ赤いローブの女は話す
「なぜ新聞記者の貴方が背中に狩猟ナイフを2本も隠し持っているのかしら?」
少し間が空く、次にローブの二人組が高速でこちらへ手から剣が生成されウィルに斬りかかる
すぐにカプセルをサイドバックにしまい両手を背にある2本のナイフへやる、そして相手の剣の軌道をナイフで逸らす
「危ないじゃないですか、いきなり斬りかかってくるなんて…」
「うふふ…」
「何…ガスト状態の我々の攻撃を避けただと」
すぐに体勢を整えて二人組はウィルを攻撃する、ウィルは攻撃の瞬間、体勢を低くして相手の前に出て避ける
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