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この後、妙に熱く語る大砲の声が聞こえ続けた
5分後…
「砲弾のプログラム更新ワイズマン再起動します」
大砲から無機質な声が聞こえた後、いつも通り喋り出す
「かーーーーっ、最高だね過去に見ないほどのインスパイア!!」
路地裏から出る、するとそこには見た覚えのある老人と子供が居た
「おぉ、あなたはロスト殿ではありませんか」
お、めんどくせぇ、そう思った大砲は話し方を変える
「ドウジンさんにソウヤくん」
にっこりとドウジンは微笑む
「いや~お久しぶりです、アロア以来ですね」
そう語るとロストも相槌を打つ
「えぇ、そうですね、ここで商売でも?」
「いえいえ、ここには…」
少しの間考えこむ、するとドウジンは
「そうだ、ロスト殿一つビジネスの話でもいたしませんか」
そうドウジンが真面目な顔で話を持ちかける
「報酬次第では乗りましょう」
(とか言ってどうせ乗るんだろうがなw)と大砲は思っている
内心は決まっている、先程の買い物で有り金が底をついて来たのだ
「ここではなんですので場所を変えましょう」
そう話すと三人は郊外へと足を運ぶ、人気のない木が生い茂る場所まで来た
「では、我々の商人ギルドは基本どのような物を売ろうとルールは無いのです、しかしながら暗黙的に倫理的にご法度とされている物があるのです」
ドウジンは辺りを見渡し小声で語る
「人間…そう、人身売買です」
そして、ドウジンは紙を取り出す、人身売買を行っている売人達のリスト表だった
「ある程度、目星が付いている者のリストです」
ゆうに数十人はリスト表に名前が書かれていた
「随分と手際がいいですね」
「えぇ、我々のギルド総出で調査を行いましたからな」
その後もドウジンは語る
「『物は売れど人身を売るなかれ』と言う教えがギルドにはありますからな、それを破ればどうなるか,教えてやらねばなるまいて」
そして、次にこうドウジンは話す
「そこでロスト殿には潜入してもらい、とある人物の我々の前に連れて頂きたいのです、出来れば生きたままでです」
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