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「どうですか?世界の味は」 黒いローブを羽織る男が宮殿内を歩く 辺り一面には兵士と思われる残骸が散らばっている 「イデオラの大剣、セフロの大盾…残るは…」 ローブの男は宮殿に祀られていたであろう大きな盾を掴む 「ワイズマンのソウルか」 男は高笑いをし消えて行く、恐らくは転移魔法だろう そして、アロア近くにある山脈セフロキシアの寺院には人っ子一人いなくなり祀られていた『セフロの大樹で作られた大盾』が盗まれてしまった ~マクトリアの街~ ここはマクトリア、商業が盛んに行われているライタニアの顔と呼ばれている 陸路・海路・空路から様々な国から様々な行商人達が訪れ賑わいを見せている 「おぉ~着いたぜ着いたぜ!?」 大砲はやけに嬉しそうに喋り出す 「デュフフ~新しい部品を取り込む時が来たぜ、動物で言えば進化だな進化!!」 ロストは頷き街の中を歩く 「お、兄さん寄ってってよ、ウチの対魔法兵器を、今背負ってる物より数段いい品物だ、なんたってこれはライタニア王国の近衛兵団が使う武器だ」 そう商人がロストを見て喋り出す 「あぁ?なんか聞き捨てならねぇ言葉が聞こえたなぁ」 実演販売だ、商人が石ころを高く投げ捨てる、そして明々後日の方向に砲弾を向け撃つ するとどうだろう、魔法弾は急カーブして石ころを撃ち貫く 周りの客が驚きを口にする 「ホーミングシステムを搭載、狙った獲物の取りこぼしがありません」 すると、大砲は楽しそうに喋る 「おいおい、まだ持っていないプログラムじゃねーか? 一本買ってこうぜ」 ロストは頷き兵器を買う 「毎度ありがとうございます」 そしてその場から立ち去り路地裏へ、大砲は待ち遠しく 「もう我慢出来ないよ~」 と、ひどく野太い声でロストに語り出す 「早くぅ~早くして~」 そしてロストは先程買った商品を上に投げる 「いっただきま~す」 と大砲が言うとバレルから上が裂けクチバシの様になりバクンと兵器を食べ始める 「ムシャムシャ、ンマーイ美味いよこれ、香ばしい魔力の中にジューシーさが伝わる謎の回路、これか最新のプログラムが入ってるチップはッ!!」
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