25人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
「・・・・・・。」
「あうう・・・。(涙目)」
・・・・・・。
「・・・・・・。」
「あわわわわわ・・・。(ウルウル)」
・・・・・・・・・。
「・・・・・・チッ」
「うわーん!!(大号泣)」
・・・・・・気に食わねえ。
おれははしもとゆうや、ゆうくんと呼ばれている。
そして・・・・・・
「わああああああん!」
・・・そして・・・
「うっ、ぐすっ、うわーん!」
・・・・・・、
「ううう、ディッジュ・・・っ!」
「てめぇ、いい加減泣きやめよ!」
「!!わーん、ごめんなさいいいい!!!」
「だから泣きやめつってんだろが!」
・・・・・・。
さっきから泣いてばかりいる子猫ちゃ・・・じゃねえ、これはお歌の歌詞だ。
・・・さっきから泣いてるこいつはいおり。一応、男だ。おれは女じゃないかと思ってる。チビな上にひょろひょろ、もやしみたいに痩せてやがる。加えて泣き虫だ。神様がこいつの性別を間違えたんじゃないか・・・?
「ゆ、ゆう・・・ヒッ、ゆうくん・・・。ディッジュー・・・。」
「ああもう、ウザってえな!ほらよ!」
「あびばどお(ありがとう)ー・・・」
たくっ、調子が狂っちまってしょうがない!
「・・・・・・あのふたり、なんだかんだ言って仲いいのね・・・。」
「・・・・・・ゆうくん、名前の通り、やさし、から・・・。」
「そうね、なな。ゆうくん、ああいうのほうっておけないし(笑)」
「うん・・・。あかね、分かってる・・・。」
最初のコメントを投稿しよう!