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「ゆうくん、おはよう・・・・・・。」
後ろからいおりの声が聞こえた。
「おお、おは・・・・・・!?」
今日は珍しく遅刻してきたから、からかってやろうと思いつつ振り返ると────
「い、いいいいいいおり!?」
「うん、いおりだよ。」
「!?え、てめぇはいおりじゃねえよ!」
「いや、いおりだって・・・・・・。幼なじみなのにひどくない・・・?ゆうくんなら、このぼく知ってるでしょ?」
いおりがいおりじゃない。いや、いおりなんだけど・・・。でも・・・。
「なんで・・・、今日に限って、あのださメガネかけてねえーんだよ・・・?」
「ださ・・・、ひどい・・・。あー、あのね・・・」
「えっ、あれいおりくん!?」「かっこいいー」「今日いおりくんをおままごとに誘う?」
ほら、そうこうしてる内にざわつき始めたじゃねーか!コンニャロー!
「いおり!ちょっとこっち来い!」
「うわっ・・・!」
とりあえず、俺はいおりの腕を引っ張ってゆっくり話ができる場所へ移動した。
「で?なんでメガネがねーんだよ?」
「あー・・・。それが、今日園に来る途中で・・・。」
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