文句なんて・・・ねぇよ。

5/9
前へ
/47ページ
次へ
「どうしたんだ・・・?」 何か、してしまったのだろうか?でも、何も思い浮かばないが・・・。 思案していると、伊織は急に俺の髪を掴んで引っ張った。 「痛っ!」 なにかが、おかしい。 「ねえ、ゆうくん。」 掴む力がだんだん強くなっていく。 「金髪に染めて、ケンカするようになってさ・・・、自分がやってることカッコイイと思ってるの?」 「!」 伊織の声を、聞きたくない。 いつもは、もっと高いくせに。 なんで、そんな・・・背筋が凍るような、低い声・・・。 「!」 髪の次は胸ぐらを掴まれる。 怖い、こんなの、伊織じゃねえ・・・。 「あとさあ・・・。」 「ゆうくん、俺の事昔から好きでしょう?」 「!!!」 声より何より、その言葉は俺の心をえぐった。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加