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「どうしたんだ・・・?」
何か、してしまったのだろうか?でも、何も思い浮かばないが・・・。
思案していると、伊織は急に俺の髪を掴んで引っ張った。
「痛っ!」
なにかが、おかしい。
「ねえ、ゆうくん。」
掴む力がだんだん強くなっていく。
「金髪に染めて、ケンカするようになってさ・・・、自分がやってることカッコイイと思ってるの?」
「!」
伊織の声を、聞きたくない。
いつもは、もっと高いくせに。
なんで、そんな・・・背筋が凍るような、低い声・・・。
「!」
髪の次は胸ぐらを掴まれる。
怖い、こんなの、伊織じゃねえ・・・。
「あとさあ・・・。」
「ゆうくん、俺の事昔から好きでしょう?」
「!!!」
声より何より、その言葉は俺の心をえぐった。
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