おかしいこと、でしょうか?

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「・・・・・・おかしいこと、か・・・。」 通学路の桜並木を通り過ぎつつ、ふと思い出す。 あの日から、あやかとは気まずくなり始めた。小さな溝は次第に広がっていき、卒園する頃には疎遠になっていた。それから小学校、中学校と進んだが、同級生にはあやかという名前の男子はいなかった。 話は変わって、今日は翠璃が丘高等学校、俺が3年間通うことになる高校の入学式だ。まあ、まだ入学式まで時間に余裕はあるが、ある目的から急ぎ足で向かっている。 もしかしたら、もしかすると・・・・・・。
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